人の己を知らざるを患えず
人の己を知らざるを患えず

人の己を知らざるを患えず

アメリカの大統領選は果たしてどのような結果となるか。

しかし、アメリカっちゅう国は凄まじい。勝ったものが素晴らしい。勝たなければどんなに崇高な理想を持っていようが実現ができない。

だから勝つための手段を選ばない。勝たなければ意味がない。勝てば総取り。

相手の弱みを非難し続ける論戦・・・・

しかし、見苦しい。

日本は昔から中国古典の論語教育を用いてきた。そこに

「子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。」

というのがある。

誰しも人間は長所短所があるもの。誰だって自分の短所は認めたくない。戦う相手の短所を言い続ければ誰も認めないのだから、無限に無意味な論戦になるのは当たり前だろう。

一つ、できたら新しい論戦ルールを。

それは相手の長所しか述べてはいけないというものはどうだろうか。

そのルールの中で勝つためには、かなり複雑なストーリー展開を予想して組み立てる必要があるだろう。

しかし、国民にはより短所の多い人より、より長所の優れた人に大統領になってもらいたい。その趣旨は伝わるのではないか。

綺麗ごとかもしれないが、いまでもこの論語の一言が心に響く。

時代を超えてすばらしいと思う。