昨日、馴染みの同業の社長さんたちと浅草で飲んだ。（もんのすごい外国人が多くおりましたね）
その中の一人。75歳の社長さんは昔東京に出てきてこの浅草で寿司屋の丁稚奉公したと。
毎日18時間働き、休みは月に一回。仕事が終われば親方と風呂に行き親方の背中を流す。
まさに寝食を共にする生活。
でも、まったく違和感がなかった、それが普通だと思っていた。という話。
今なら完全に過労死レベル認定され、ブラックと言われるだろう。
しかし、想像するに、そのような過酷な環境でありながら、病気になったり過労死することが少ないのは一つ「寝食を共にする。」というところがポイントだと思う。
親方は共に働き暮らしながら、人の適正や向き不向きを見極め、場合によっては本人のためにそこを追い出す。
だから事故は少ない。こういうことはよくよく人を見ていないとできないことだと思う。
単純に労働時間を管理するとか、そういうことではないんだな。
また、丁稚奉公とはある種の商売の英才教育だと思う。そこを通過した者は一流の道を歩く。
自分が苦労した分、人の苦労もわかり義理人情に厚い人柄になるのではないかな。
さて、これが良いのか悪いのかは置いておくが、事実として、日本はもっと働きたい人が思うように働けず、GDP世界4位に転落。
僕は日本人が圧倒的に働いていないから？と思えてならないのだが。
小仁井秀雄
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