「急ぎの荷物を届けたい。でも、できるだけ環境負荷も減らしたい。」
企業にとってCO₂削減が重要なテーマとなるなか、配送手段の選び方にも環境への配慮が求められるようになっています。
そこで注目したいのがバイク便です。
書類や小型の商品、部品などを緊急配送する場合、バイク便と軽自動車ではCO₂排出量にどの程度の違いがあるのでしょうか。
バイク便と軽自動車のCO₂排出量を比較
ガソリン車の場合、走行時のCO₂排出量は、おおむね次の考え方で算出できます。
CO₂排出量 = 走行距離 ÷ 燃費 × ガソリンのCO₂排出係数
例えば、ガソリン1L当たりのCO₂排出量を約2.29kg-CO₂として、バイクの燃費を32km/L、軽自動車を15km/Lと仮定して比較してみます。
10km走行した場合
バイク便
10km ÷ 32km/L × 2.29
= 約0.72kg-CO₂
軽自動車
10km ÷ 15km/L × 2.29
= 約1.53kg-CO₂
この条件では、バイク便のCO₂排出量は軽自動車より約53%少ない計算になります。
もちろん実際の排出量は車種、排気量、燃費、道路状況、渋滞などによって変化します。
しかし、小さな荷物を運ぶために軽自動車を走らせるのか、それとも荷物に適したサイズのバイクで運ぶのか。この違いは、配送に伴うCO₂排出量を考えるうえで重要です。
「小さな荷物を大きな車で運ばない」というCO₂削減
バイク便の環境面でのメリットは、単に「バイクは燃費が良い」ということだけではありません。
重要なのは、
必要な荷物を、必要な大きさの車両で運ぶ
という考え方です。
契約書1通、USBメモリー1個、数百グラムの部品などを届けるために軽自動車を1台走らせる必要があるでしょうか。
バイクで運べる荷物ならバイクで運ぶ。
非常にシンプルですが、これも企業が取り組めるCO₂削減活動の一つです。
バイク便なら渋滞による環境負荷も抑えやすい
都市部の配送では渋滞も無視できません。
自動車は渋滞や信号待ちなどによって実燃費が悪化することがあります。
バイク便は車体がコンパクトで機動性が高く、都市部での緊急配送との相性に優れています。
さらに適切な配車によって、集荷地点に近いライダーを手配できれば、
配送員の現在地 → 集荷先 → 配送先
という配送全体の走行距離を短縮することも可能です。
つまりCO₂削減を考えるなら、車両そのものだけでなく、**「どれだけ無駄な走行を減らせるか」**も重要なのです。
バイク便によるCO₂削減を「見える化」
例えば18.6kmの配送を、燃費32km/Lのバイクと15km/Lの軽自動車で比較してみましょう。
バイク便なら約1.33kg-CO₂。
軽自動車なら約2.84kg-CO₂。
差は約1.51kg-CO₂です。
つまり、このケースでは軽自動車ではなくバイク便を利用することで、計算上は約53%のCO₂削減につながります。
こうした削減効果を配送ごとに算出すれば、
「今月バイク便を利用したことで、軽自動車配送と比較して○kg-CO₂削減」
といった環境負荷の見える化も可能になります。
EVバイクなら、さらにCO₂削減へ
今後期待されているのがEVバイクです。
ガソリンを使用しないため走行時に排気ガスを出さず、充電に使用する電力まで含めてCO₂排出量を計算した場合でも、電力の排出係数や車両の電費などの条件によってはガソリンバイクより大幅にCO₂排出量を抑えられる可能性があります。
バイク便業界でも、
軽自動車 → バイク → EVバイク
という流れを進めることで、緊急配送の利便性を維持しながら環境負荷をさらに低減できるでしょう。
「速い」だけではない。環境にも配慮したバイク便へ
バイク便というと、
「とにかく急いで届けたいときに使うもの」
というイメージが強いかもしれません。
しかし、これからのバイク便にはもう一つの役割があります。
それは、小さな荷物を小さな車両で効率よく運ぶことによるCO₂削減です。
書類1通のために大きな車両を走らせない。
荷物に適した車両を選び、集荷に近い配送員を手配し、無駄な走行距離を減らす。
こうした一つひとつの積み重ねが、物流におけるCO₂削減につながります。
「必要な荷物を、必要な大きさの車両で、できるだけ短い距離で運ぶ。」
速さだけではなく、環境負荷まで考えて配送方法を選ぶ。
バイク便は、都市の緊急配送における環境にやさしい選択肢の一つになり得るのです。

「運び続けて38年・人と荷物に優しいバイク便」
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