戦争映画といえば、ドンパチやる映画だと思う人が多いだろう。
僕はそうは思わない。戦時中の庶民の生活や苦悩を描いた映画も、広義では戦争映画だと思っている。
さて、この二十四の瞳は壷井栄の小説であり、実話とは違う。でも、戦争中の話であり、細かなエピソードはたぶん実在した出来事であったであろうことは想像できる。だからこれも戦争映画だ。
反戦思想の匂いがするだけで逮捕されていた狂った時代の話だが、私はこの手の映画にいつも、人間らしい笑いがあったり、楽しみがあったりするところを探してしまう。たぶん、そうだったはず。そうであるべきだと思う。
また、亡くなった母が小豆島の出身であること。この小説の時代背景と母の幼き頃が一致していること。
そこから、ドラマ映画の子役に母の幼き頃の姿と重ねてしまう。ああ、こんなふうに暮らしていたのね。と。
そう思って観るだけで涙が止まらないのである。別にマザコンだなんだと言われてもいい。みな世の中の男はそういうものだろう。
この小説や映画が平和とは何か？ということを考える一助になれば良いと思います。
終戦記念日が近づいているので、少し戦争と平和について考えてみよう。
あ、ちなみに小豆島旅行をすることがあるなら小説二十四の瞳を一読してからがおすすめです。
映画の撮影セットなどが観光名所としてありますが、小説を読むか読まないかでは別物になります。
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