バイク便配送員という仕事 – バイク便　TIME BOX

働き方改革やらギグワーカーとか新しい標語、括りが出てきて、なんもかんも一緒くたにされようとしているが、バイク便は違う。

すくなくともバイク便タイムボックスは違うと言いたい。

年功序列を排した１００％能力主義。これは間違いないだろう。

バイク便はタクシーなどと同様、ある種の職人である。都市部を縦横無尽に走り回り、その経験から「道」「風景」「人情」まで体で吸収するもの。

だから当然工賃に差が出る。初心者と20年級のベテランでは2倍3倍の差が出る。

しかし、それだけでは生活もままならない人が出てしまう。ゆえに、最初は時給制度を導入してもらい、安定を図る措置も設定してある。現状よくあるフードデリバリーなどとは一線を画す。

彼らはよく配送員のことをリソースなどと呼ぶが、配送員とて人間である。

まるで機械のように扱い、食い物にしている業界は貧困ビジネスと言える。いくら契約のみでつながっているとはいえ、間違った働き方改革のとらえ方だろう。とっとと、どんな契約であろうと勤務時間の管理を義務付け、最低時給は必須とすべき。厚労省さんたのみますよ。

ベテラン配送員となれば、たとえばAからBに配送お願いします。と伝えれば、どうやってAに行くか？そこからどうやってBに行くか？道の風景とその地域の街の風景が頭に浮かぶ。地図を見ることはありません。信号機の青のつながりや、よくある一時停止を見張る警察官のいる場所など、あらゆる情報が即座に浮かぶ。

これを会得するには経験しかありません。

それだけではない。あそこに何時くらいに行くなら、どこで何を食べよう。あれは美味い。と考えるもの。

意外に食いしん坊が多い。

現在は初心者でもGPSマップがあるので、完全に道に迷うということはないですね。スマホさえあれば普通に仕事を始められます。便利な時代ですね。

私が走っていたころ（35年前）は、電柱（町名番地が見れない）もない地方に行くと、完全に迷い、途方に暮れたことが何度もありました。土砂降りだったりするとほんと精神に堪えた。

でも、快晴で地方なら、なんと気分の良いことか。高速走りながら鼻歌が出る。こんなんでお金もらっていいんだろうか？と思ったもの。

まーどんな仕事も良かったり悪かったりすることがあるのは同じですね。

少しはバイク便の仕事が伝わったかどうかはわかりませんが、よかったらいらっしゃいませ。